研究課題/領域番号 |
16H05506
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中島 友紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00346959)
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研究協力者 |
小野 岳人
林 幹人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 咀嚼・運動機能 / 高次脳機能 / 記憶・学習 / 遺伝子改変マウス |
研究成果の概要 |
記憶・学習は高度な知的活動を司り、食物摂取や危険回避など生命の維持活動に直結する重要な機能であるが、加齢や口腔疾患に伴う歯の脱落・喪失は、咀嚼機能を破綻させ認知症や記憶障害をはじめ様々な疾患の病因となる。これらの知見を我々は経験的に理解しているが、咀嚼・運動機能と高次機能の連関した制御機構は、いまだ十分に理解されていない。本研究では、咀嚼・運動機能の不全・亢進を呈する新規マウスモデルの構築と網羅的な遺伝子発現解析から、高齢化社会の亢進に伴い大きな社会問題である咀嚼・運動機能と高次機能の連関クロストークの実態に迫り、その統合的な理解と破綻メカニズムの解明を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咀嚼・運動機能と学習・記憶形成など高次機能の連関クロストークの実態に迫り、その制御機構を理解するためには、これまでにない新規モデル動物の開発と制御分子の網羅的解析が、ブレイクスルーポイントになった。本研究では、咀嚼機能の破綻や寝たきり状態を生体レベルで再現するためモデルマウスを構築・解析することで、咀嚼・運動機能の変動と高次機能の連関を司る遺伝子の基盤情報を得た。本研究から導かれる成果は、認知症や記憶障害をはじめ、統合失調症やうつ病など様々な高次機能疾患の発症機構の解明と革新的な治療戦略の提示、早期診断マーカーへの応用など、医療現場に直結する基盤技術の確立に貢献することが期待される。
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