研究課題/領域番号 |
16H05517
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 治郎 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (70437383)
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研究分担者 |
北條 裕信 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00209214)
橋本 守 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (70237949)
久保 美寿穂 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60757813)
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研究協力者 |
荒木 勉 大阪大学, 基礎工学研究科, 名誉教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 糖化 / 象牙質 / 石灰化 / 老化 / 細胞障害 / コラーゲン / 2型糖尿病 / 糖尿病 / 蛍光寿命 / う蝕 |
研究成果の概要 |
長期的に糖尿病に罹患している人の歯髄内には顆粒状石灰化が認められ、病理組織学的には進行性病変の副産物として考えられている。しかし、周囲が硬組織かつ未脱灰での観察が必要であるため試料加工が難しく電子顕微鏡による超微形態観察の報告は少ない。本研究では、2型糖尿病モデルラットの臼歯の石灰化結石に対して、多面的な解析を行った。結果として、石灰化時期は糖尿病ラットにおいて10週齢前後=高値(1000mg/dl付近)あたりで歯髄内石灰化が観察され始めることが分かった。石灰化メカニズムを解明することで新規治療法の提案や全身疾患、加齢やう蝕に関連する歯の糖化現象についての詳細な研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖化反応は、糖尿病ラットの歯髄内石灰化などから石灰化に関与することが示唆されてきた。本研究では、糖化コラーゲンにおける石灰化の影響を調べ、歯髄由来細胞を糖化コラーゲン上で培養することで有為に石灰化が誘導されることが分かった。これらの技術は、石灰化を誘導することで覆髄や骨造成といった技術に将来応用できると考えている。 また、齲蝕罹患象牙質において象牙細管に沿う形でAGEsが蓄積し、齲蝕罹患象牙質では蛍光寿命の顕著な短縮が認められたことから、コラーゲンより蛍光寿命の短いAGEsの蓄積が起こっていると考えられ、蛍光寿命測定が齲蝕領域を判断する指標として利用できることが示唆された。
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