研究課題
基盤研究(B)
エネルギー消費により排出された大気汚染物質は,環境に影響を与えるとともに,人への健康被害とも密接な関わりがあることから,その徹底的な管理が必要となる.近年,深刻な大気汚染に悩まされている中国において高濃度で観測される多環芳香族化合物は,化石燃料等の不完全燃焼により生成されるだけでなく,大気中で二次生成されることも報告されている.これらの発生源により引き起こされる大気汚染に関して効果的な対策を講じるためには,各発生源の寄与率を明らかにする必要がある.そこで本研究では,大気汚染が深刻な中国遼寧省瀋陽市を観測地点に選び,多環芳香族化合物の発生源およびその寄与率を推定した.
本研究では多環芳香族化合物の発生源寄与の季節変動を明らかにし,各発生源への平均寄与率を算出した.発生源解析を行った結果,多環芳香族化合物は石炭燃焼と自動車排出のほか,バイオマス燃焼,大気内二次生成の寄与が無視できないことがわかった.今まで発生源情報が少ない多環芳香族化合物に関して,多成分間相関関係とレセプターモデルによる解析を使って,その発生源寄与率を明らかにすることができた.
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 6件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件) 図書 (2件)
大気化学研究
巻: 39
120006636642
第31回環境工学連合講演会講演論文集
巻: 31 ページ: 13-16
120006705810
Sci. Total Environ.
巻: 649 ページ: 364-371
10.1016/j.scitotenv.2018.08.302
Environmental Pollution
巻: 232 ページ: 367-374
10.1016/j.envpol.2017.09.037
Polycyclic Aromatic Compounds
巻: 37 号: 2-3 ページ: 128-140
10.1080/10406638.2016.1202290
Environ. Sci. Pollut. Res.
巻: 24 号: 19 ページ: 16241-16252
10.1007/s11356-017-9193-0
Atmos. Environ.
巻: 152 ページ: 354-361
10.1016/j.atmosenv.2016.12.056
120005982986
Arch. Environ. Contam. Toxicol.
巻: 72 号: 1 ページ: 58-64
10.1007/s00244-016-0327-z
巻: 印刷中 号: 2-3 ページ: 101-105
10.1080/10406638.2016.1159583
J. Chromatogr. A
巻: 1459 ページ: 89-100
10.1016/j.chroma.2016.06.034
CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN
巻: 64 号: 6 ページ: 625-631
10.1248/cpb.c16-00063
130005154410
J. Environ. Sci.
巻: 49 ページ: 213-221
10.1016/j.jes.2016.06.007
Sci. Rep.
巻: 6 号: 1 ページ: 38358-38358
10.1038/srep38358
Ecotoxicol. Environ. Saf.
巻: 130 ページ: 113-123
10.1016/j.ecoenv.2016.04.016
J. Hazard. Mater.
巻: 312 ページ: 254-261
10.1016/j.jhazmat.2016.03.072
Bull. Environ. Contam. Toxicol.
巻: 96 号: 4 ページ: 524-529
10.1007/s00128-015-1723-1