研究課題/領域番号 |
16H05642
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
奈良間 千之 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (50462205)
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研究分担者 |
浮田 甚郎 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80272459)
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研究協力者 |
田殿 武雄
山之口 勤
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 氷河湖 / 土石流 / 氷河災害 / ドローン / 地中レーダー / GIS / リモートセンシング / 天山山脈 / 短命氷河湖 / 氷河上湖 / SfM / 差分干渉SAR / 山岳永久凍土 / 土砂災害 / アウトリーチ / 減災 / ALOS-2/PALSAR-2 / 早期情報伝達ネットワーク / 氷河湖決壊洪水 / ALOS / 永久凍土 |
研究成果の概要 |
天山脈北部地域には,わずか1年~数ヵ月のうちに出現・出水する「短命氷河湖」による洪水被害が多発している.本研究では,短命氷河湖の出現する環境条件を現地調査と衛星画像解析から明らかにした.その環境条件とは,氷河前面に埋没氷を含むデブリ地形が存在し,デブリ地形上に水流とつながる湖盆地形が存在し,アイストンネルの存在を示す湖盆地形から下流に表面水流がないことである.この地域の氷河前面のデブリ地形は永久凍土地帯であり,デブリ地形内に発達するアイストンネルの閉鎖は凍結と崩落によって生じている.また,短命氷河湖を早期に発見し情報を提供する早期情報伝達ネットワークをキルギス緊急対策省と3年間運用した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中央アジアの天山山脈北部地域の短命氷河湖は,1950 年代より発達した巨大な氷河湖を有する東ヒマラヤ地域(ブータンと東ネパール)の氷河湖とは,発達過程も出水過程も大きく異なる新規の氷河湖タイプである.本研究成果を国際学術雑誌で公表したことで,短命氷河湖が世界的にも知れることになった. また,現地での氷河湖ワークショップや氷河災害セミナーの開催,早期情報伝達ネットワークの運用,キルギスの若手研究者の博士号取得など,現地住民への情報提供や人材育成に関して現地関係者から大きな評価を得ている.2019年6月には,キルギス国立大学の研究者が新潟大学に3ヵ月間滞在するなど,人材育成活動を継続している.
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