研究課題/領域番号 |
16H05712
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究院, 教授 (50196135)
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研究分担者 |
川田 進 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10288756)
矢野 秀武 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (20422347)
塚田 穂高 上智大学, 総合人間科学部, 研究員 (40585395)
藤野 陽平 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50513264)
高橋 沙奈美 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 助教 (50724465)
外川 昌彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70325207)
滝澤 克彦 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (80516691)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 公共宗教 / 世俗化 / ポスト社会主義 / 東アジア / 政教関係 / ポストソーシャリズム / チベット仏教 / モンゴル仏教 / 正教 / キリスト教 / 創価学会 / アジア / ユーラシア / 比較社会学 / ナショナリズム / マスメディア / 公共性 / 社会参加型宗教 |
研究成果の概要 |
本研究では、ホセ・カサノヴァが提唱した公共宗教論を再検討する舞台としてアジアの諸地域(一部スラブ地域を含む)を設定し、公共領域に参画し、公共性の観念までも構築する現代宗教のあり方を調査した。 具体的には、日本、中国、台湾、モンゴルの東アジア、タイとインド、パキスタン、バングラデシュの東南・南アジア、ウクライナとポーランドを対象に公共領域で政治、社会福祉的活動を行う宗教団体と、当該国家における政教関係を分析した。中国、モンゴル、ウクライナとポーランドは社会主義国家による宗教統制の緩和以降に着目して、宗教復興とポスト・ソーシャリズム固有の政教関係についても論じている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政教分離を厳格に理解する日本では、宗教が公共領域に進出することに対して警戒感がつよい。このような宗教理解は戦前の宗教統制に即したものであり、旧社会主義国家や現代中国などに共通した宗教に対する規制の発想と言える。しかしながら、これらごく少数の国を除けば、宗教が政治や教育・福祉に積極的に関与し、当該社会の規範意識や共同体の形成に大きく関わっている。この状況を「公共宗教」という概念により理解することで現代宗教に対する認識がよりシャープになるのではないかと思われる。 本研究はホセ・カサノヴァが提示した西欧キリスト教をモデルとする公共宗教論をアジア地域に適用することで理論を深化させることができた。
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