研究課題
若手研究(A)
本研究は、「使いやすいエラスチン系材料の開発」を通じて、ライフサイエンス研究のためのプラットフォームとなる新しい材料群を創出することを目的とした。研究代表者が独自に開発したエラスチン類似ブロックポリペプチドGPG類は、①既存のエラスチン系材料と比較して2桁低い濃度でハイドロゲルを形成すること、②細胞接着性配列の付加により、線維芽細胞に対してフィブロネクチンと同等の接着性、増殖性を示すこと、および、③細胞接着性配列を持たないGPGは血小板低粘着性に優れることをそれぞれ示すことができた。
本研究によって、エラスチン類似ブロックポリペプチドGPGは、ハンドリング性、堅牢な自己集合性による分子設計の自由度の高さ、ファイバー表面への機能性モチーフ提示による高い生理活性等に優れる材料であることが示された。GPG類は、細胞のメカノトランスダクション研究や、細胞プリンティング用基材、人工血管や人工皮膚の創製など、ライフサイエンス研究のための新しいプラットフォームとして幅広い活用が期待される。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 9件、 招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (2件)
Molecular Systems Design & Engineering
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 545-565
10.1039/c9me00002j
生命化学研究レター
巻: 58 ページ: 11-16
Peptide Newsletter Japan
巻: 110 ページ: 9-12
Journal of Biomedical Materials Research Part A
巻: 105 号: 9 ページ: 2475-2484
10.1002/jbm.a.36105
化学
巻: 71(10) ページ: 39-42
http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100007263_ja.html