研究課題
若手研究(A)
情報理論は従来のように通信システムの漸近的な性能指針を与えるに留まらず,近年は有限長における性能指針を与える手法が発展してきている.本研究では,ネットワークセキュリティにおいて重要な秘密鍵共有や,センサーネットワークのモデルである分散仮説検定の問題などに対して,有限のブロック長における性能指針を与える方法論を発展させることに成功した.
情報理論は現在の情報通信技術を背後で支える基盤理論である.特に,1970年代から1980年代に発展したマルチユーザ情報理論は近年の無線通信網の発展などに大きく貢献している.一方,情報理論は実用的なシステムを構築する際の指針は与えているものの,理論と実践の間に多少のギャップがあることは否定できない.近年,そのようなギャップを埋めるために,遅延が有限である際の性能指針を与える有限長解析理論が発展してきている.本研究は,そのような有限長解析理論をセキュリティなどを含むいくつかのマルチユーザの問題に展開してものであり,今後の情報通信技術の発展を促進するものであると考えられる.
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 8件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 11件、 招待講演 5件) 備考 (1件)
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