研究課題/領域番号 |
16H06228
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高場 啓之 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50637444)
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研究協力者 |
高柳 広
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2016年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 免疫寛容 / 獲得免疫 / T細胞 / 中枢免疫寛容 / 中枢寛容 / 自己免疫 / T細胞の選択 |
研究成果の概要 |
胸腺で出来上がるT細胞は、われわれの獲得免疫機構の成立と維持に最も大切な細胞集団である。T細胞への分化は、胸腺のストローマ細胞の一つである髄質上皮細胞(Medullary thymic epithelial cell; mTEC)が自己抗原を提示することによって誘導される。これまでに、マウスモデルを用いた実験から、胸腺で出来上がる制御性T細胞は、一生にわたる自己免疫寛容の成立に重要であることが実証されている。われわれは、mTECでAireやFezf2によって発現誘導される自己抗原の発現量が誘導され、制御性T細胞の数や機能が変化し、自己免疫の程度や組織部位に影響を与える可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫寛容の破綻は、自己免疫疾患やアレルギー疾患を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす。自己免疫疾患の患者は、日本国内だけでも数百万人いると見積もられている。免疫疾患の患者数は年々増加の一途を辿り、社会的にも深刻な問題であり、根本的な治療法の確立が喫緊の課題である。自己抗原が特定されていない自己免疫疾患は多くあり、自己抗原を認識するT細胞の集団とその抗原を同定することは自己免疫疾患の根本的治療に関わる。自己抗原は胸腺内でストローマ細胞のmTECで主に発現しており、この分子基盤の解明が将来的に自己免疫の効率的な治療法の開発に繋がる。
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