研究課題/領域番号 |
16H06268
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村上 祐介 九州大学, 医学研究院, 助教 (50634995)
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研究協力者 |
園田 康平
池田 康博
江頭 健輔
ババス デメトリオス
パスカリス エレフテリオス
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / 神経炎症 / マクロファージ / マイクログリア / ナノ粒子 / 網膜変性 / ナノ材料 / 脳・神経 / 単球 / ナノバイオ |
研究成果の概要 |
網膜色素変性(RP)は遺伝性の網膜変性疾患であるが、近年病態への慢性炎症の関与が注目されている。しかし、神経炎症のキープレーヤーであるマイクログリアならびに単球/マクロファージの形質変化やそれぞれの役割については、未だ定まっていない。本研究において我々は、単球/マクロファージがRPの視細胞死を促進するのに対して、マイクログリアは保護的に働くことを明らかとした。我々が開発している新規ナノ粒子は単球/マクロファージに効率的に薬剤を導入することが可能であり、網膜色素変性に対する新しい治療薬となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去の研究では、慢性炎症がRPに対して保護的に働くとの報告と、逆に網膜変性を促進するとの報告があり、RPにおけるマイクログリアならびに単球/マクロファージの役割は混沌としている。本研究は、マイクログリアと単球/マクロファージの新しい表面マーカーの解析や、特異的な抑制/除去実験を行い、それぞれの分画の役割を明確にすることができた。 また我々が開発しているナノ粒子は国産の新規技術を用いて作製しており、本研究結果をもとに単球/マクロファージを標的とした新規ナノ粒子治療薬の開発を、産学連携のもとに進めている。
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