研究成果の概要 |
本研究の目的は、炭素―水素結合を直接官能基化する「炭素水素結合活性化反応」について後周期遷移金属錯体とは異なる反応性を示す、前周期遷移金属錯体を活かした新規触媒反応の開発である。平成28年度は、「ピリジン類のオルト位C―H結合アミノアルキル化反応の不斉反応への展開」において、二座ジアミン配位子のスクリーニングを行い、最も高い活性を示す配位子をN,N’-bis(2,6-diisopropylphenyl)ethane-1,2-diamidoと決定した。さらに中心金属として異なるイオン半径を有する種々の希土類金属のスクリーニングを行い、イットリウムが最も高い活性を示すことを見出した。
|