研究課題/領域番号 |
16H07222
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 小田原短期大学 (2017-2018) 東京女子大学 (2016) |
研究代表者 |
風間 みどり 小田原短期大学, 保育学科, 准教授(移行) (40780812)
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研究協力者 |
平林 秀美 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授
唐澤 真弓 東京女子大学, 現代教養学部, 教授
井澤 修平 独立行政法人労働者健康安全機構, 労働安全総合研究所・産業ストレス研究グループ, 上席研究員
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コルチゾール反応 / 感情制御 / 縦断研究 / 親のしつけ / 子どもの問題行動 / 子どもの気質 / 子どもの感情制御 / 子どもの他者理解 / 親のしつけ方略 / 発達心理学 / 児童期の子ども / 見守るしつけ / 他者理解 / 生理的ストレス反応 / 内在化問題行動 / 攻撃行動 / 親の養育態度 |
研究成果の概要 |
子どもの感情制御の発達を検討するために,幼児期と同じチャレンジ課題を11歳で実施し、コルチゾール反応と行動を縦断的に分析した。4歳ではコルチゾール反応は示されたが,11歳では示されず行動の統制もできるようになった。幼児期でのしつけ,チャレンジ課題での子どものコルチゾール反応,気質と児童期の問題行動との関連について縦断的検討を行った。幼児期のコルチゾール反応が大きいほど,11歳の攻撃行動の得点が高く,内在化問題行動の得点も高いことが示された。幼児期の養育者のネガティブなしつけが高いほど,11歳の攻撃行動が高いことが示された。一方見守るしつけは、11歳の問題行動とは関連が示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の子育て、教育で広くなされてきた見守るしつけを含めた養育者の養育態度が、子どもの発達にどのような意味をもつのかを検討するために、幼児期から児童期まで、子どもの気質、認知能力、ストレス場面での行動やコルチゾ-ル反応、児童期の問題行動との関連を縦断的に分析した。これまで見守るしつけがその後の子どもの発達にどのような影響を及ぼすのかについて、子どもの気質や生理的反応を含めた研究はあまりない。養育環境は感情制御の内分泌系ホルモンとも関連することから、生理指標を含めたこの研究の成果は、子どもの心身の健康的発達を促す日本の子育て方法、教育方法を構築するための基礎データを蓄積するという点で意義がある。
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