研究課題/領域番号 |
16K00152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
マルチメディア・データベース
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
増永 良文 お茶の水女子大学, 999, 名誉教授 (70006261)
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研究協力者 |
石井 達夫
長田 悠吾
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | データベース / リレーショナルデータベース / ビューサポート / 更新可能性 / PostgreSQL / 意図に基づくアプローチ / 更新意図の外形的推測に基づくアプローチ / ビュー / ビューの更新可能性 / 制約充足問題 / SQL / 関係データベース / PopstgreSQL |
研究成果の概要 |
ビュー更新問題はこれまで多くの研究がなされてきたが,更新可能なビューは極めて限定的であった.本研究は,その原因が従来の研究がそれをデータベースの“スキーマレベル”で論じてきたことにあることを指摘し,そうではなく“インスタンスレベル”で論じると,これまで更新不可とされた直積ビューや結合ビューが場合により更新可能となることを明らかにしている.この新規アプローチは「更新意図の外形的推測アプローチ」,略して「意図に基づくアプローチ」と名付けられている.この下でのビューの更新可能性判定アルゴリズムを示すと共に,それをPostgreSQL 10の拡張機能として実装し,その実現可能性を検証している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を遂行した結果,リレーショナルデータベースにおいて,これまで理論的にも実践的にも極めて限定的なビューの更新可能性を,「更新意図の外形的推測に基づくビューの更新可能性」というこれまでにない新しい考え方のもと,極限にまで高めることが可能であることを示した学術的意義は大きいと考えられる.データベースの現場で多用される直積ビューや結合ビューがこの新規アプローチの下で場合により更新可能となる恩恵は大きく,加えて,これをオープンソースのリレーショナルDBMSとして多くの情報処理の現場で稼働しているPostgreSQL上で実装し,その実現可能性を示し得たことも,社会的意義が大きいと考えられる.
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