研究課題/領域番号 |
16K00185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
栗林 稔 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (50346235)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 電子指紋 / 結託耐性符号 / 暗号プロトコル / 電子透かし / 高機能暗号 / 最適な検出器 / PDFファイル / アクセス制御 / 鍵管理 / 結託耐性 / 時限付鍵管理 / 電子指紋技術 / 不正者追跡 |
研究成果の概要 |
通常の暗号技術だけでは,内部犯行により生じる情報漏洩に対して,復号鍵を持った犯人には全く効果がない.本研究では,組織内の機密データに対する漏洩対策として,許可のない者は暗号化されたデータを閲覧できず,許可を受けた者もファイルを復号した際にファイル内に指紋情報が残るような管理システムを提案した.ファイル内に情報を忍ばせる技術として,PDF文書ファイルへの情報埋め込み方式を考案し,システム上で動作確認を行った.更に,電子指紋符号で符号化した指紋情報において,不正コピーから抽出された符号語から,攻撃戦略を推定する手法を考案し,最適な検出器の実現にも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,機密データの管理システムにおいて,暗号化ツールだけでは防ぐことが難しかったスパイのような内部犯罪者による情報漏洩対策を施すことを可能にした.本成果では,漏洩自体を防ぐことは困難であるが,漏洩した場合にそのファイルを検挙できれば,不正者が誰であるかを特定することが可能である.それゆえ,本システムが導入されていることが広く認識されれば,情報漏洩の抑止に繋がるものと考えられる.本システムは,クラウド環境においても比較的高速に動作させることが可能であり,適用できる範囲は広い.安全なデータ管理において,本研究で得られた成果を応用させれば,産業スパイによる情報漏洩抑止が期待できる.
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