研究課題/領域番号 |
16K00218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
竹原 卓真 同志社大学, 心理学部, 教授 (10347742)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 表情認知 / ネットワーク構造 / スモールワールド・ネットワーク / 3次元顔 / 3次元顔画像 / 角度回転 / ネットワーク / 3次元顔画像 / 認知科学 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、顔表情画像を正立で提示する条件と、倒立/横斜め30°/横斜め60°/上30°/下30°に回転させた状態で提示する条件において、その認知ネットワークのトポロジがどのような性質を有するのかを検証した。その結果、上記6条件すべてにおいて、認知ネットワークがスモールワールド・ネットワークになっていることを確認し、スモールワールド属性が認められた。具体的には、どの条件においても、短い直径、ノード間の短い平均距離、高いクラスタリング係数、1を超えるスモールワールド値が得られた。これは我々の表情認知ネットワークがランダムに接続されているのではなく、一定の規則に基づいていることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの表情認知研究では決して取り入れられて来なかった重要な点が2つある。1つは3次元平均顔の採用と、もう1つはネットワーク構造の導入である。研究の成果から、我々が正面以外の角度から表情を観察しても正確に感情を読み取ることができる現象に対して、ネットワークの観点から理論的基盤を付与することを可能にした点において大きな学術的意義がある。また、顔を様々なに回転させ、より生態学的妥当性の高い研究実施に対して先駆的な役割を担うことができた点において、社会的意義が大きいと考えている。
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