研究課題/領域番号 |
16K00346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
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研究機関 | 一般財団法人ファジィシステム研究所 |
研究代表者 |
椎塚 久雄 一般財団法人ファジィシステム研究所, 研究部, 特別研究員 (20100307)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Elderly care facility / Super aging society / Dementia / Elderly communication / 高齢者施設 / 家族 / 施設の数理的選択モデル / 高齢者施設選択 / 階層的ファジィ積分 / マルチレベル階層ダイヤグラム / 感性評価 / ソーシャルキャピタル / 感性価値 / 高齢者介護施設 / 意思決定 / 合意形成 / 数理的評価 |
研究成果の概要 |
高齢者施設の選択問題は複雑な課題が錯綜するシステムであり、本研究はこの問題に対してファジィ評価という数理的な視点から捉えている。評価項目の抽出は施設選びに直接影響を与える。それをどこまでを考慮に入れるかは、ケースバイケースで一意的に示すことはできないことが判明した。その決定的な要因は、高齢者施設選びをアルゴリズムの観点からのみで捉えることの難しさを露呈していることに辿り着いたことである。その解決策はアルゴリズムの対極にあるセンスメイキングに注力すべきであり、AIに代表されるようなアルゴリズムの時代における高齢社会に潜む、人間の知性の本質を明らかにしなければならないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現実的に高齢者施設を訪問して判明したことは、施設の選択を数理アルゴリズム的に適用できる部分とそうでない側面があることである。これはかなりシリアスな問題が含まれている。その背景には、最近の高齢者施設の種類がかなり増えてきていることがある。「民間型」と「公立型」、「要介護状態」なのか「自立状態」なのかを考慮すると、現在の高齢者施設は複雑な様相を呈していることが判明した。このような高齢者施設の選択問題の数理的評価モデルが可能なのか否かに対する新たな課題が得られた。つまりこの種の問題を「数値的最適化」のアプローチでは困難な局面が多々あることが判明し、今後への適切なアプローチを示すことができた。
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