研究課題/領域番号 |
16K00380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
梶原 利一 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (60356772)
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研究分担者 |
冨永 貴志 徳島文理大学, 神経科学研究所, 教授 (20344046)
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研究協力者 |
小村 豊
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 選択行動解析 / 条件付け / 聴覚嗜好性 / 膜電位イメージング / 嗜好性 / 条件づけ / 神経科学 / 行動科学 / 電気生理学 / イメージング |
研究成果の概要 |
本研究では,嗜好性を生じさせている神経回路を同定し,その動作メカニズム解明の基となる知見を得ることを目的とした.その為に,聴覚系嗜好性行動実験パラダイムを開発し,ラット・マウスを用いた行動解析を行なった.音源のパラメータとして,旋律,音色,テンポの差異に着目し,ラットの音弁別能力と嗜好性行動解析を遂行した.その結果,(1)ラットは呈示音の旋律が同様であっても,ピアノ,バイオリン,ベルなどのように異なる音色で構成された音源であれば,弁別が可能であること,(2)個体によっては,ベル音よりも,ピアノやバイオリン音源を好む行動を示すこと,が判明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感性情報学の分野では,主観的な情緒や嗜好により生み出される指標を,客観的・生物学的に捉えようとする問題は,極めて感心の高いテーマである.得られた知見は,なぜ我々が普段聞く曲に好き・嫌いがあるのか,和音・不協和音に心地よさの違いがあるのかといった,聴覚系嗜好性の問題を解く手がかりを与える.嗜好性の評価と制御に関する研究がさらに進めば,多くの人が好む商品開発といった経済活動への波及効果も期待される.さらに,嗜好性行動への関与が疑われる前頭眼窩皮質は,他人の心の理解や,社会性,モラル,などに関与するため,これらの高次機能の障害についての原因を探るという点においても意義が見出せる可能性がある.
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