研究課題/領域番号 |
16K00411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生命・健康・医療情報学
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
戸崎 哲也 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (70321461)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | FDG-PET / 4次元超曲面曲率 / 特徴の定量化 / 3次元表示 / 機能的特徴 / 形態的特徴 / 4次元超曲面曲率 / 異常陰影 / 3次元表示 / 医用画像 / がん診断支援 |
研究成果の概要 |
本研究では,4次元超曲面曲率に基づいてFDG-PET上の異常を疑う陰影を絞り込み,各領域の特徴を定量的に表現し,また領域周辺の特徴を可視化することを目的とする.4次元超曲面曲率を利用することで,本来であれば組織の機能を表現したPET像に対して,線状や球状,孤立状態のような形態的情報を表現することが可能であることが確認できた.また,異常を疑う陰影ごとに,機能的な特徴と組織的な特徴を定量表現することは,注目する陰影と似通った性質を持つ陰影を検索することに利用することが可能であることが確認できた.さらに,曲率ベクトルを可視化することで,何らかの病変の特徴を表現しているという可能性を示すことができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FDG-PET によるがん診断は多くの医療機関で取り入れられるようになってきた.これらの画像診断は,読影医による目視で行われているのが現状であり,医療機関によってその診断基準がまちまちであるという問題点が指摘されている.そのため,医師ががんと指摘した領域をいくつかの特徴に基づいて定量的に表現し,これと近い特徴を持つ領域を計算機により指摘することは,客観性が保たれているという観点からも有利であると考えられる.さらに,曲率を用いることで異常陰影の機能的情報に加えて形態的情報を考慮することが可能となり,がんの悪性度等の新たな指標を提供できる可能性を示すものであると考える.
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