研究課題/領域番号 |
16K00448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
田中 法博 長野大学, 企業情報学部, 教授 (90387415)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 有形文化財 / 材質推定 / 光反射モデル / 肌 / 画像計測 / 照明光の推定 / CG再現 / 劣化モデル / 分光画像計測 / 照明光推定 / デジタルアーカイブ / GPGPU / 分光反射率 / レーザー計測 / 照明光源推定 / 仮想現実(VR) / CG復元 / 反射モデル |
研究成果の概要 |
複雑な反射特性を持つ様々な材質情報を記録できる画像計測に基づいた簡便なデジタルアーカイブ技術を開発した.提案手法では通常のカメラで撮影した画像データから材質計測できるようにした.この方法は,対象の光反射プロセスを光反射モデルと呼ばれる数学モデルで記述した.材質情報は,光反射モデルのモデルパラメータとして定量化した上で,このモデルパラメータを画像データから推定した.次に,推定した材質情報や材質の状態情報( 劣化など)に基づいて対象の質感をCGで再現する手法も開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では実際の文化財の材質情報や材質の状態を含めたデジタルアーカイブに貢献できる.写真やCG映像に加えて材質情報の詳細な記録ができれば文化・歴史研究の分野で貴重な科学的資料となる.さらに,材質の状態変化による質感予測がCGにより可視化できるため,含有物質や劣化状態の変化などを高精度に予測が可能となる.また,本手法では従来法よりも計測が簡便になるため,文化財の材質計測の作業負担(計測時間,労力,特殊な計測系といった設備構築の面)やコストが大幅に軽減される.つまり,本研究の成果によって,文化財に関する研究者や専門家が文化財の科学的な調査を行うための強力かつ簡便なツールを提供できる.
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