研究課題/領域番号 |
16K00513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
吉竹 晋平 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助手 (50643649)
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研究分担者 |
大塚 俊之 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 教授 (90272351)
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研究協力者 |
飯村 康夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 溶存有機炭素(DOC) / 落葉広葉樹林 / 炭素循環 / 窒素循環 / 樹幹流 / 林内雨 / 土壌微生物 / リター / 森林生態系 / 溶存有機炭素 / DOC |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで報告の少ない落葉広葉樹林における溶存態有機炭素(DOC)フラックスの定量を行った。また、比較的高濃度のDOCや無機栄養塩類を含む樹幹流の土壌への流入が、短期的には土壌微生物群集に対してプラスに影響することを明らかにした。しかし、実際の野外では限られた場所(樹幹基部の近傍)に対して大量の樹幹流が継続的に流入するため、短期的な検証とは異なる影響が検出された。 本研究の結果、これまであまり考慮されてこなかった樹幹流などの経路に含まれているDOCや栄養塩類のフラックスが、土壌圏の炭素動態やそれを駆動する微生物群集に無視できない影響を及ぼしていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、森林の炭素循環を考える際にこれまで見落としがちであった、水に溶けた状態の炭素(溶存有機炭素,DOC)の移動経路やその量を明らかにした。また、DOCを比較的多く含む樹幹流(木の幹を伝って土壌へ到達する雨水)が土壌に流入することにより、そこに生息する土壌微生物群集に短期的・長期的に影響を及ぼすことが示された。これらの成果は森林の機能や構造をより深く理解するのに役立つだけでなく、森林が温室効果ガスであるCO2をどれだけ吸収・放出するのかを考え、温暖化によってそれらがどのように変化するのかを予測する上で基礎的なデータとなる。
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