研究課題/領域番号 |
16K00633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
芹澤 如比古 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (80408012)
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研究協力者 |
芹澤 和世 (松山 和世)
中村 誠司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 環境応答 / 水中光量 / 水生植物相 / 水質環境 / 光合成温度特性 / 光合成光特性 / 分布下限水深 / 水平垂直分布 / 水草 / 光合成 / 垂直分布 / 植物相 / 多様性 / 山岳湖沼 / 水平・垂直分布 / フローラ / 生育量 / 湖沼 / 光合成最適温度 / フジマリモ / 淡水藻 / 生物量 / 光環境 / 水質 / 環境変動 / 水圏現象 / 植物 / 生態学 / バイオマス |
研究成果の概要 |
山岳湖沼における環境変化の結果起こり得る水草・大型藻類の多様性の変動を予測することを目的に,富士五湖において湖の環境と水草・大型藻類の現地調査および光合成の室内実験を行った。その結果,富士五湖の湖水環境,特に水中光量などの光環境の周年変化を明らかにするとともに,水生植物相の長期的・短期的な変化を詳らかにした。また,富士五湖における水草・大型藻類の種組成,分布および生育頻度の水深に伴った変化と,生育下限水深,水草複数種の補償光量と温度の関係などの光合成特性を明らかにした。そして,温暖化と光環境の悪化が,高標高域の山岳湖沼に生育する水生植物の多様性に悪影響を齎すことを可視化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水中光量などの環境は水草や大型藻類の生残を規定する要因となるが,それらの環境が明らかにされている湖沼は少ない。また,水生植物は陸上植物に比べて人目に触れる機会が少ないことから,それらの多様性が大きく失われている現状はあまり知られていない。本研究で得られた知見は今後起こり得る環境変化がもたらす水生植物の多様性の変動予測に寄与し,多様性の維持に貢献する。また山岳湖沼における現場調査は技術や多大な労力を要するため,これまであまり行われて来ていないことから,本研究において潜水調査などから明らかにされた現場環境と水生植物の種組成や生育量に関する情報は今後,水生植物の生態学的研究の一助となるであろう。
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