研究課題/領域番号 |
16K00639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
上野 薫 中部大学, 応用生物学部, 准教授 (30373070)
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研究分担者 |
南 基泰 中部大学, 応用生物学部, 教授 (90340207)
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研究協力者 |
本多 潔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ニホンライチョウ / 採食資源 / 直接観察法 / DNAバーコーディング法 / 育雛初期 / 北アルプス / GIS解析 / 雪田環境 / 餌資源推定 / 直接観察 / DNAバーコーティング法 / 糞 / GIS / 日齢 / 雛 / 糞のDNA解析 / ハビタット / 太郎山 / 北ノ俣岳 / 雛の餌資源 / スノキ属 / 観察法 / GIS利用 / ハビタット利用 / ライチョウ / 高山環境 / 餌資源 / ポテンシャル評価 / 地域性 |
研究成果の概要 |
北アルプスの3地域にて7~9月の雛の餌資源を雛の日齢と共に直接観察し,母親との違いや季節や地域による違いを把握した.また母親と雛の糞を用いたDNA解析による餌資源の推定も行い,採食頻度の高いものであれば直接観察法と矛盾しないことを示した.さらに3地域の7月の行動軌跡と植生調査結果および航空画像を用いて利用環境をGIS解析し,植物群落名としての地域特異性はあるがいずれも高頻度(72~92%)で雪田環境を利用しており,育雛初期に雪渓や池塘が多く存在する環境が,高い採餌環境ポテンシャルを有することを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回,ニホンライチョウの餌資源において採食頻度の高いものであれば,DNAバーコーディング法と直接観察法の両法において同等の結果を示すことを明らかにし,調査目的に合わせた手法の選択を可能にした.また,野生個体において死亡率の高い時期の雛の採食資源を明らかにしたことにより,同様に死亡率の高いこの時期の人工飼育下での飼料設計および現地での生息地保全に役立てることができる.さらに,本研究によるGIS解析を用いた餌資源ポテンシャルの評価では,地域間での質的比較や潜在的に重要な本種のハビタットの推定を行う基盤作成ができ,今後の地域個体群の構造解明および現地での保全地選定などへの貢献が期待できる.
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