研究課題/領域番号 |
16K00710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石井 達郎 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (10363392)
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研究協力者 |
金 大雄
伊藤 裕之
有馬 徳行
安枝 誠
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 立体映像 / 多面提示 / コンテンツ制作 / 臨場感 / 包囲感 / 実践評価 / 擬似パノラマスクリーン / 高視野 / 拡張映像表現 |
研究成果の概要 |
文化財を対象とした立体映像コンテンツを制作する際、映像表現の検討だけでなく文化財の状況を臨場感をもって視覚的に伝えることが重要であると考え、多画面構成の提示による広視野表現の追求を行った。人の眼の隅に入る周辺視野のイメージが包囲感を創出すると考え、多面提示撮影用の立体撮影システムを設計構築し、さらに多面提示用の実験ブースを設計、構築して実験を行い、検証した。その結果、立体映像による5面提示が最も評価が高かった。また多面提示におけるショットの切り替え表現に対する違和感もなく、本提示手法が有効であることが明らかにされた。本研究は、自身のコンテンツ制作から提示までを総括した実践的研究となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築した提示システムは臨場感といった立体映像の特性を生かした通常の展示スペースでも対応出来る小規模で導入しやすい立体多面提示システムであることを目指した。有形無形問わずに実際に現地で見ることができない文化財の現状や価値を本システムで発信することが有効であると本研究で確信した。またコスト面からも今後地方の資料館等で導入しやすく活用しやすい、普及の可能性を示唆したことの意義は大きい。 本研究は、自身の制作した映像コンテンツを、公の場で公開し、一般の鑑賞者からの公正な評価を受けた上で、有効性を確認し、さらなる表現手法の追求のために実験研究を行う、制作から提示まで一貫した実践的研究である。
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