研究課題/領域番号 |
16K00730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
荒木 優子 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (30388863)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本の伝統パッケージ / 日本の包みの文化 / ソーシャルデザイン / コミュニケーションデザイン / 情報デザイン / サスティナビリティ / 日本の伝統包み / ソーシャルデザイン・プロジェクト / ビジュアルデザイン / メディア / 卵の藁苞 / 樽丸師 / 伝統地場産業 / 吉野杉 / パッケージデザイン |
研究成果の概要 |
人間が生みだしたシステムと生態系の調和を見出すことができる、豊かな示唆を発する日本の伝統パッケージを手がかりに、成熟社会におけるデザインの役割を模索し、デザインの実践をとおして「包みの文化」の継承を目指した。 本研究は、研究・調査とデザインの実践の二つのレベルからなる。研究・調査のレベルでは、『日本の伝統パッケージ』(岡秀行、美術出版社1965)に収録された包みをもとに現状調査をおこなった。デザインの実践では、学生や各分野の専門家との協働によるソーシャルデザイン・プログラムを立ち上げ、多角的にプロジェクトを展開し、心豊かで持続的な暮らしへの提案をコミュニケーションデザインとして広く発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生態系や環境の変化は、倫理、価値観、文化に深く関係しているという認識のもとで、成熟社会におけるデザインの使命は、社会システムを生態系に調和させ豊かさや充足を伴う持続可能な社会発展に繋げることである。 伝統パッケージの再評価は、文化多様性の観点とグローバル化による固有文化の消失やIT化による画一化の危機に直面する日本のデザインについて考えることでもあった。伝統パッケージが示唆する「知恵」は、自然を身近に感じる生活の質や精神的充足、環境に絡む包装のありかたを広く問題提起し、生活スタイルの大部分を占める消費文化をエココンシャスな流れに導くためのコミュニケーションデザインへとつながった。
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