研究課題/領域番号 |
16K00749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
安藤 香織 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (40324959)
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研究分担者 |
杉浦 淳吉 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (70311719)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コミュニケーション / 環境配慮型ライフスタイル / ゲーミング / 国際比較実験 / 多元的無知 / 説得的コミュニケーション / 役割演技 / メッセージの効果 / 省エネ製品の普及 / 環境コミュニケーション / 相互協調的自己観 / 国際比較調査 / ライフスタイル |
研究成果の概要 |
本研究では、環境ライフスタイルを広めるコミュニケーションの効果を、次の2つの国際比較実験により検討した。1)省エネ製品を勧めるメッセージの効果を検討する国際比較実験を日本、中国、ドイツにおいて検討した。日本では友人条件と会社条件で差がなかったのに対し、ドイツでは会社条件の方が友人条件よりも省エネ製品購入意図の変化量が大きかった。2)自身が環境配慮行動を他者に勧める立場を演じる、説得納得ゲームを用いた国際比較実験を日本、香港、ドイツにおいて実施した。その結果、ゲーム前後の比較において、すべての国で省エネ行動意図、記述的規範、主観的規範が高くなっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究1からは、メッセージの効果自体は見られたが、送信者による差は大きなものではないことが示された。研究2ではよりダイナミックな方法を用い、自身が説得者となることにより、省エネ行動意図が高まることが示された。他者を説得してそれが受け入れられるという成功体験により、省エネ行動の実行や環境問題への態度にポジティブな変化が生じたと考えられる。また、日本では特に主観的規範の変化が大きかったことから、参加前は日本では他者は環境問題に関心がないという多元的無知が強く、それが説得納得ゲーム参加により、他者も関心を持っていると認識が変化したことが示唆された。
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