研究課題/領域番号 |
16K00845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
長友 克広 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30542568)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 腸電図 / 腸内細菌エネルギー要求量 / 腸電図解析 / 便性状解析 / 腸電図計測 / 糞便性状 / 消化管運動 / 非侵襲的計測 / 健康度 |
研究成果の概要 |
「便の状態を見れば,今の健康状態が分かる」という言葉は,「体内の外環境状態を糞便から知ることができる」ということを示している。本研究では,食物の消化・栄養素の吸収が行われる場の状態をより科学的に評価することを目的とし,健康状態を「腸内細菌群の栄養素要求度の揺らぎ」,「便の性状」,「消化管運動」の3つの視点から検討した。消化管機能が著しく破綻した胃がんモデルマウスでは,腸内細菌の栄養素要求性が野生型マウスよりも増加した。一方,糞便性状や腸電図は解析方法の確立まで辿り着いたが,各測定項目の紐付けは検討段階となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管に異常を来したマウスでは,糖を取り込む腸内細菌が増加していた。健康な個体であれば,栄養素は小腸で十分に吸収され,排便間近の糞便中では非常に少ないかゼロに近い状態と考えられるため,肛門付近まで輸送されてきた腸内細菌は糖輸送体をほとんど発現していないと考えられる。一方,病気のマウスでは栄養素が十分に吸収できない状態となっており,排便間近の糞便中でも糖輸送体を発現している腸内細菌がいるものと考えられる。このことから,栄養素の吸収という健康の源と言える生体機能を,腸内細菌を用いて評価可能であると示唆される。ただし,健康状態を取り戻せる段階で腸内細菌が異常を来すのか,更に検討が必要である。
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