研究課題
基盤研究(C)
糖尿病は環境要因と遺伝的要因により発症、進展する多因子疾患であり、その進展予防や効果的な治療法の開発が大きな課題となっている。2型糖尿病には環境要因と遺伝的要因が関係しているため、両者を含む疫学研究は非常に重要である。我々は福岡県内の糖尿病専門施設に通院中の糖尿病患者5131人(福岡県糖尿病患者データベース研究、追跡期間5年間 追跡率97%)を登録、ゲノムコホートデータベースを構築した。本研究期間では糖尿病患者における喫煙、重症低血糖、慢性腎臓病、癌、骨折、足潰瘍、遺伝子―環境相互作用の関連について報告した。
環境、遺伝因子、合併症発症状況などを統合したデータベースの作成を行った。人種差のある環境因子、遺伝因子両者の情報を統合した糖尿病患者のデータベースは我が国には報告がない。従来の研究では、環境因子を主として合併症予測を行っていたが、本研究の結果により、環境、遺伝両因子を考慮した合併症の高リスク群の同定が可能となる。得られた知見を元に、効率的な合併症予防が可能となり、個々の患者に合わせた効果的な介入を行うテーラーメイド医療の実現へ役立つ。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
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