研究課題/領域番号 |
16K01037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
浅賀 宏昭 明治大学, 商学部, 専任教授 (80231877)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 動物 / 細胞 / 培養 / 食作用 / 生物教育 / 科学教育 / 実験教材 / 科学リテラシー / 貪食 / 観察 / 多細胞動物 / 無菌操作 |
研究成果の概要 |
哺乳類の細胞の培養と機能の観察を中学・高校においても可能にするため、新しい実験方法の開発を行った。培養機材のクリーンベンチとインキュベーターについては廉価な材料で自作し、細胞にはサイズが大きく食作用の機能があること等からマウスマクロファージを選び、これに有色粒子を与えれば貪食の様子を観察しやすいと考えて検討した。その結果、蛍光ポスターカラーの粒子を細胞が貪食する過程を、位相差顕微鏡観察のほか、光学顕微鏡を用いての明視野観察、暗視野観察、およびブラックライトを用いた蛍光観察でも確認できることがわかった。培養後、核などの対比染色を行なえば、光学顕微鏡観察に最適な多色の標本も作製可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命科学の研究の進展は速くなってきている。培養細胞を医療に用いた臨床研究の成功や細胞医薬品の実用化なども報道されていることから、研究成果の社会への応用も速くなっていると実感できる。一方、中学・高校において、ヒトに近い多細胞動物の細胞培養実験をして生徒に観察させることが出来れば、高い教育効果が得られると予想できるが、設備的、コスト的な問題があるため、これまでそのような実験はほとんどされてこなかった。本研究の成果は、中学・高校あるいは大学の教養の授業においても、哺乳類の細胞培養実験が可能なことを示し、またその機能である食作用の光学顕微鏡での新しい観察技術を開発した点で意義が高いと考えられる。
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