研究課題/領域番号 |
16K01044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
林 慶一 甲南大学, 理工学部, 教授 (10340902)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 山地崩壊 / 土石流 / 地形学習 / 教材開発 / 地質 / 気候 / 実験教材 / 地史教材 / 降下堆積物 / 周氷河地形 / 地域地質 / 川原の石 / 指導法 / 教材 / 斜面崩壊 / 山体崩壊 / 自然景観 / 火山地帯 / 変成岩地帯 / 地すべり / 火山 / 山地 / 隆起 / 侵食 / 凍結風化 / 化学的風化 / 中央高地 / 四国山地 / 地形 / 理科教育 |
研究成果の概要 |
山地の地形形成の学習において,従来の風化や侵食により徐々に変化するという概念に基づく学習を,数百年に一度ほどの間隔で発生する大規模な山地崩壊と土石流が瞬間的に地形変化引き起こすという新しい概念に基づく学習に転換する研究を行った。そのために,日本全土を地質と気候の大きく異なる4地域に分けて,野外及び文献調査を通して,山地崩壊の地域的な特徴を明らかにした。そして,これを効果的に学習できるように,地形を見て触って感じ取れる3D地形模型を作成し,これに地質図や崩壊時の衛星写真などを投影して,地質の違いが反映されていることを実感できる教材を開発した。また,教員のための地史教材の作成法も開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の集中豪雨などにより,自然が引き起こす激変が人間生活に大きな打撃を与えているが,従来は地域の自然景観の成り立ちは流水による侵食によって理解する学習となっていた。本研究は,このような考え方を,地質や気候による地域性も明らかした上で,山地崩壊とそれに続く土石流の絶大な役割を果たしているという考え方に基づくものに大きく転換するものである。これは,自然の見方や考え方を新しいものに転換するという理科教育の改善という面で大きな意義がある。同時に,地域性の強い土砂災害や水害に対して,地域の生徒たちがどのような災害リスクのある場所に住んでいるかを学習する機会にもなり,防災教育上も大きな意義がある。
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