研究課題/領域番号 |
16K01118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中村 隆敏 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 教授 (70509786)
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研究協力者 |
岩永 千穂子 伊万里・有田焼伝統工芸士
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | MR/VR / 高精細タブレット / 伝統工芸技能支援 / eラーニング / 教材コンテンツ / eラーニング / MR立体視 / e-ラーニング / ミクスドリアリティ / 高精細描画装置 / 伝統工芸 |
研究成果の概要 |
本研究は陶磁器絵付け職人の立体物描画作業を4K高精細動画及び加速度センサや三次元入力デバイスを持つデータグローブにより記録し、その映像と高精細描画装置を用いた職人の描画を融合することで、MR立体視による模写再現型伝統工芸技能支援教材の基礎技術開発を行った。有田焼の高度な上絵付け技法の描画工程は、指先の動きや運筆など繊細で緻密な記録データとなる。そのため、職人の頭部や胸部、手首に小型4Kカメラや加速センサを装着してもらった。加えて作業全体を俯瞰するカメラや固定カメラも準備しておくこととした。本研究は高精細の動画と連動する職人の運筆データの視覚及び触覚アーカイブスとしても重要な知見となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内の伝統工芸の技能習得は長期間の師弟関係の元に行われていくが、職人の高齢化により技能習得の機会不足が深刻化している。本研究の骨子は伝統工芸陶磁器絵付け技能支援のため、4K高精細立体視動画と筆圧制御高精細画素タブレット、MR用HMDを用いた技能学習支援教材を開発することで、職人希望者に対し文様や絵柄の模写再現技能修得の期間短縮を目指すことである。本研究は、職人の運筆における高精細の動画と力学データによる視覚と触覚アーカイブスとしても重要な知見となる。従前の技能伝承における「あいまいさ」「暗黙知」を「形式知」として提供し、伝統工芸の継承分断を防ぎ、職人希望者と師匠の伝承を補完する教材を開発する。
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