研究課題/領域番号 |
16K01165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
森元 良太 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 准教授 (70648500)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 科学哲学 / 統計学の哲学 / ランダム化比較実験 / ベイジアンネットワーク / 因果 / 科学哲学・科学基礎論 |
研究成果の概要 |
本研究は、因果関係を推定する方法の論理構造の解明、因果概念の哲学的分析、推定法考案者の思想的背景の究明を通じて、科学における因果推論の哲学的意義を明らかにするものである。具体的には、実際の科学における代表的な2つの因果の推定法であるランダム化比較実験とベイジアンネットワークによる統計的因果推論を考察し、以下の3点を明らかにした。(1)両推定法の諸前提と論理構造の共通点と相違点、(2)両推定法における因果概念の意義を明らかにする。(3)両推定法を考案したR.フィッシャーとS.ライトの科学観を明らかにし、両者の思想的背景が両推定法へ及ぼした影響を解き明かした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
因果関係を特定することは科学の目標の1つであり、実際の科学で利用されている因果推定の哲学的意義を明らかにすることは、哲学のみならず科学においても重要な課題である。本研究は、哲学で伝統的におこなわれてきた因果概念の分析の成果を踏まえ、現代科学において利用されている因果推定の方法を具体的に究明するものである。それにより、科学で実際に用いられる因果概念の分析という哲学的成果だけでなく、科学の主要な目標を定めるという科学者にとっても有益な成果が期待できる。
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