研究課題/領域番号 |
16K01191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
脇谷 草一郎 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究員 (80416411)
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研究分担者 |
柳田 明進 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 研究員 (30733795)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 埋蔵環境 / 金属製品 / 溶存酸素 / 熱水分物質移動 / 土壌カラム実験 / 交流インピーダンス法 / 腐食速度 / 酸化還元状態 / 分極抵抗 / モデル化 / 金属製遺物 / 腐食 / 熱・水分・物質移動 / 現地保存 / 酸化還元環境 / 数値解析 / 熱水分溶質移動 |
研究成果の概要 |
本研究では、金属試料の腐食挙動と環境条件のモニタリングから、遺跡に埋もれている金属製遺物の劣化に対して、地盤内部の環境条件がおよぼす影響を把握し、さらに遺跡現地における金属製遺物の腐食挙動を予測するモデルの構築を目指し、遺跡地盤における熱・水分・酸素の移動を推定するモデルの作成を試みた。 金属の腐食には溶存酸素濃度が大きく影響をおよぼすが、実験結果から溶存酸素濃度にくわえ、腐食で溶出した鉄イオンの移動速度が大きく影響することが明らかとなった。また平城宮跡を対象として地下水位変化を求めるモデルを作成し、さらに溶存酸素の移動を計算し地盤の酸化還元状態を検討した結果、実測結果に良く対応する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に発掘調査によって動産の文化財である遺物が発見された場合、それらは現場から取り上げられ、保存処理が施された後、適切な環境下で保管、展示されることが理想的である。しかし、一方で発掘調査という行為自体が不動産の文化財である“遺跡”の破壊をともなうことから、その実施は必要最低限度にとどめるべきとも言える。本研究は遺物が遺跡に埋蔵された環境でどのように劣化するのか定量的な解釈を与えた上で、さらに遺跡を含む地盤の被覆状況を改善することで埋蔵環境の改善を図り、現地保存をはかる手法を検討するため、地盤内部における遺物の埋蔵環境および遺物自体の劣化を推定するモデルの構築を目指すものである。
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