研究課題/領域番号 |
16K01206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 神奈川県立生命の星・地球博物館 |
研究代表者 |
大島 光春 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (40260343)
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研究分担者 |
田口 公則 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 主任学芸員 (70300960)
加藤 ゆき 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70342946)
石浜 佐栄子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 主任学芸員 (60416047)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 博物館展示 / 展示解説手法 / 博物館体験 / ユーザ・エクスペリエンス・デザイン / 被写体認識 / 展示手法 / UXD / 解説手法 / 地層はぎ取り標本 / ユーザーエクスペリエンスデザイン / ユーザ・インターフェース / ユーザ・エクスペリエンス |
研究成果の概要 |
博物館の展示をより良く理解できる解説のあり方と提供の仕方を追求し、2つの方法を試した。1つめは特別展において、1標本当たり4~8種類の解説ツール(パネルやハンズオン模型など)を作製し、展示物を中心に立体的に配置する展示解説を試みた。2つめは常設展において、来館者がタブレットのアプリで写真撮影するとアプリが被写体を認識し、解説や動画などの情報を得られるものとした。つまりアナログ的手法とデジタル的手法で、どちらも複数の解説から必要なものを自分で選択できる。どちらにも一長一短はあるが概していえば、大きな標本では前者が、中小型の標本が密集しているときには後者が適している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館利用者の多くは展示見学を目的としている。その機会により良い博物館体験を提供する努力は、博物館側にとって重要な責務である。博物館の展示を理解してもらうために考案した方法2種類を試し、アンケート調査で来館者の反応をまとめた。解説パネルから実験装置、ハンズオン展示などを組み合わせたアナログ的手法にも、タブレットを使ったデジタル的手法にも、肯定的な意見と否定的な意見があり、単純な正解は得られなかった。しかし重要なことは、博物館が来館者にどのような情報をどのような形で提供するのかを考え改善し続けることであり、情報を提供するだけで良いかと問い続ける姿勢である。
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