研究課題/領域番号 |
16K01227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
中辻 享 甲南大学, 文学部, 教授 (60431649)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 土地利用 / 森林被覆 / 焼畑 / 航空写真 / 米軍偵察衛星写真 / ラオス / 東南アジア / 山地民 / 土地被覆 / 森林 / コロナ衛星画像 / Corona衛星写真 / コロナ衛星写真 / 第2次インドシナ戦争 / ベトナム戦争 / CORONA衛星写真 / 集落 / 戦争 / 衛星画像 |
研究成果の概要 |
本研究は航空写真や米軍偵察衛星写真を利用して、ラオス山地部における1945年以降の土地利用・土地被覆の変化を明らかにした。対象地域での調査からは、ラオスの森林減少に関して、既往研究が指摘する1980年代以降の市場開放の影響だけでなく、それ以前の第2次インドシナ戦争(1960年-1975年)の影響を考慮する必要があることが明らかになった。戦争中に大規模な国内避難民の移動と土地の開墾が生じたためである。また、対象地域のある村では、1940年代-50年代には村域の大半は草原や叢林が占め、森林はすでに30%以下しかなかった。こうした結果はラオスの森林減少の経過と要因に関して、再考を迫るものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はワシントンDCやラオスで対象地域の1945年~2013年の8時点の航空写真や米軍偵察衛星画像を収集し、この間の土地利用・土地被覆の変動を明らかにした。さらに、聞き取り調査を中心とする現地調査からそうした変動が起きた原因を明らかにした。ラオスのみならず、東南アジアに関して、これまで本研究ほど長い期間にわたる土地利用・土地被覆の変動を明らかにした研究はなかった。ラオスの森林に関しては、昔は広大にあったものが近年の経済発展によって急激に減少したという認識が一般的である。本研究は古い航空写真の解析により、こうした認識に再考を迫るものであり、今後も同様の研究の積み上げが望まれる。
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