研究課題/領域番号 |
16K01228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
木村 圭司 奈良大学, 文学部, 教授 (30294276)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ユーラシア大陸中北部 / 低気圧 / 偏西風 / 降水 / 切離低気圧 / 経年変動 / 水蒸気輸送 / 天山山脈 / ユーラシア大陸中部 / 東進 / 気団 / 変質 / 季節差 / 降水量 / 気候 / ユーラシア大陸 / 季節変化 / 水蒸気フラックス / ユーラシア大陸中央部 / 水蒸気移流 / 降水分布 / 降水域 / 構造変化 |
研究成果の概要 |
気象データを使って、ユーラシア大陸中央部、特にカザフスタン東方からモンゴル西方における降水の発生する気象条件を明らかにした。さらに、この地域における降水分布には、山脈の位置がかなり大きなウェイトを占めているため、詳細な気象分布を再現するために領域気象シミュレーションWRFを用いた解析を行った。 その結果、西から東進してくる低気圧が天山山脈などの高標高地域にぶつかった際に上昇気流を発生させて降水をもたらすことが明らかになった。また、カザフスタンからモンゴルにかけての地域で、夏季に切離低気圧が3年に一度の割合で発生する。この現象は偏西風波動の切離によって生じ、降水が同じ場所で数日続くこととなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、偏西風帯における日本の風上側に位置すること、および、梅雨期のジェット気流がヒマラヤ・チベットにより分流する地域の解析であることから、日本の梅雨に関する研究に示唆を与える。また、中央アジアからモンゴルにかけての地域は、資源等が豊富であるため、今後我が国による国際協力を重点的に進めていく地域であり、こうした地域の気候に関する知見が深まることは、社会的意義が大きい。
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