研究課題/領域番号 |
16K01233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
藤本 勝成 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (50271888)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 利得配分枠組み / 協力ゲーム / 提携形成 / (sub-)人口単調配分枠組み / コア / (sub-)balanced game / 提携形成プロセス / 公正性 / PMAS / sub-balanced weight / 優加法性 / 凸性 / ゲーム理論 / 凸ゲーム / 相補性 / 応用数学 / ソフトコンピューティング / ナッシュプログラム / 経済理論 |
研究成果の概要 |
本研究では,全体提携が維持される.つまり,どのプレーヤーも全体提携から逸脱することがない配分であるコアの精緻化としての配分およびその配分の枠組みについて議論した.コア配分下においては,全体提携は維持されるが,必ずしも,全体提携を導く,つまり,コア配分を目指して,全体提携が形成されるわけではない. 本研究では,いくつかの提携の拡大が,直接,各プレーヤーの利得の拡大に結びつくような,利得配分の枠組みの概念を導入して,この配分の枠組みについて議論し,種々の性質を明らかにした. また,この提案概念と既存概念との比較と存在のための必要十分条件を与えた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,協力ゲームの枠組みを用いて,どのような利得配分の枠組みが,協力行動の拡大・推進をもたらすのかについて議論した.また,協力行動を壊さないことと,拡大・推進することの差異についても議論した.この議論の中で,ある種の公正性が,協力行動を積極的に促すこと,ある局面においては,協力行動を維持するだけであれば,公正性は,必ずしも重要ではないことも明らかにした. 以上のことから,協力行動の拡大・維持に関するインセンティブの与え方について,考える上での1つの示唆を与えたことは,学術的にも社会的にも意義があるといえる.
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