研究課題/領域番号 |
16K01295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
三好 哲也 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (10254434)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 避難シミュレーション / マルチエージェントシステム / 流動モデル / 遺伝的アルゴリズム / 避難実験 / パラメータ推定 / 避難モデル / モデル精緻化 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,避難者流動実験を模擬するモデルパラメータを避難者流動データに基づいて最適化することを目的とする.そのために,遺伝的アルゴリズムを応用して,エージェント別にパラメータの推定手法を提案した.研究遂行のために,(1)屋内避難者流動計測方法の提案と条件別の避難実験の実施および避難者流動計測,(2)計測された避難者流動データから避難者モデルパラメータを最適化する手法の提案,(3)提案手法を流動実験の結果に適用し,避難者モデルパラメータの分布の推定に取り組んだ.その結果,得られたパラメータ分布に基づく避難シミュレーションを実行することによりシミュレーション結果の信頼性評価の可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
災害時の避難状況を想定するために避難シミュレーションが提案,実装されている.避難シミュレーションの結果は,避難者の行動特性や避難状況を表す環境特性を表す多数のパラメータの設定に依存するが,その設定方法についての指針は示されていない.本研究では小規模避難実験を通して,避難者モデルパラメータの分布を推定し定性的な評価を行ったものであるが,この成果は,駅舎などの多数要素を含む人流データに適用することで,大規模シミュレーションに必要なパラメータ設定の可能性を示唆したものである.今後,種々の環境における多数の流動データを分析することでモデルパラメータの環境依存性を考察できる方策を構築した.
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