研究課題/領域番号 |
16K01352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
宇野 和行 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20550768)
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研究分担者 |
河阪 明彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (30710313)
諸井 明徳 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (60645141)
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研究協力者 |
秋津 哲也
河阪 明彦
高山 明裕
實野 孝久
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | CO2レーザー / レーザー医療 / 歯科口腔外科学 / 歯科 / 新生骨 / 歯学 / 再生医学 / 高性能レーザー / 光源技術 |
研究成果の概要 |
レーザーパルス形状が制御可能なCO2レーザーを用いた骨の修復と余分なダメージを与えない歯牙の切削の研究を行なった.骨の修復の研究では,尖頭パルス幅360 ns,テール長92.6 μs,尖頭パルスに対するテールのエネルギー比1:80のテール付き短パルスのCO2レーザーをウサギの鼻骨表面に照射することにより,鼻骨表面ではなく,上顎洞付近に骨芽細胞の形成を観測した.歯牙の切削の研究では,尖頭パルス幅337 ns,テール長180 μs,尖頭パルスに対するテールのエネルギー比1:20のテール付き短パルスのCO2レーザーを人の抜歯歯牙に照射することにより,従来よりも高効率で,炭化のない切削を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,CO2レーザーの制御技術を用いた歯科口腔外科学における非侵襲・低侵襲な治療が可能なことを示すものである.インプラント治療において歯を支える歯槽骨の修復・再生は重要な課題である.本研究では,従来よりも熱影響の低い短パルスCO2レーザーでも,骨芽細胞が形成されることが明らかとなった.また,本研究では,従来の技術では歯牙に炭化を与えるために歯牙への治療には使用されていないCO2レーザーにおいて,従来よりも熱影響の低い短パルスCO2レーザーを使用し,炭化のない切削を実現した.CO2レーザーの制御により,国内外の研究者と比べて,エナメル質と象牙質ともに数倍から数十倍の高効率切削を実現した.
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