研究課題/領域番号 |
16K01402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
荏原 充宏 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, グループリーダー (10452393)
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研究協力者 |
齋藤 充弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 抗炎症 / アポトーシス / フォスファチジルセリン / 炎症 / スマートポリマー / 生体材料 |
研究成果の概要 |
本提案課題では、アポトーシスを起こした細胞が細胞膜表面に露出するフォスファチジルセリン(PS)を介して免疫反応を抑制することに注目し、PSと類似構造を有するアポトーシス模倣新規合成ポリマーの合成およびその炎症治療への応用、特にアルツハイマー病への応用を目指して研究を行った。具体的には、PSの活性部位を有する新規モノマー(PSモノマー) および重合体(PSポリマー)の分子設計・合成、マクロファージを用いた抗炎症効果の検討と、脳免疫細胞を用いた抗アルツハイマー性評価を検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の進展に伴って近年増加しているがん・動脈硬化性疾患・変性疾患・自己免疫疾患等の原因は炎症といわれており、世界的には、2005 年頃から炎症関連疾患の治療技術開発に向けた研究開発が盛んに行われている。現在、炎症治療に用いられている薬として、分子標的薬などの抗体医薬に期待が高まっており、アルツハイマー病の初期に、炎症に関与する抗体を投与することで症状が緩和し、認知課題において記憶が改善することが報告されている。しかし、抗体医薬は非常に高価であり、低分子薬の数倍から数十倍もする薬価がその普及を妨げている。こうした背景のもと新たな炎症治療用材料の設計の学術的・社会的意義は非常の大きい。
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