研究課題/領域番号 |
16K01413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山崎 文靖 高知大学, 医学部附属病院, 特任教授 (10243841)
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研究分担者 |
弘田 隆省 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10437741)
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研究協力者 |
佐藤 隆幸
森田 ゆかり
清家 真人
豊永 晋一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 低侵襲治療システム / 起立性低血圧 / 空圧パンツ / 血圧自動制御 |
研究成果の概要 |
これまでわれわれは、起立性低血圧治療のため硬膜外カテーテルを用いた人工圧反射装置を開発してきたが実用化が困難であった。そこで、空圧パンツを用いて非侵襲的に下半身を圧迫する装置のプロトタイプを開発した。今回、小型空気嚢を備えた空圧パンツを開発するための実験的臨床研究を行い、(1)空圧パンツ装着時の圧迫が加圧に大きく影響し、対表面積の20%の空気嚢では装着時にしっかり圧迫すれば下腿で30mmHgまで圧迫できること、(2)起立性低血圧の補正に関しては20%のものでも十分な補正効果があることを見出した。さらに、(3)連続血圧、非連続血圧を入力する制御装置を用い、起立・座位低血圧の制御が可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討で装置はおおむね完成した。圧受容器反射系を人工的に構築する研究・開発は国内外にはない。本装置を上市すれば、起立性低血圧のために寝たきりを余儀なくされていた患者に新しい治療を提供する道が開ける。神経疾患患者、脳卒中患者、脊髄損傷、糖尿病などの一部、献血時の副作用である低血圧、災害時の外傷性ショックの治療などに用いることができ、また、リハビリや介護施設での使用も含めるとその適用範囲は大きい。また、非侵襲的で使用にランニングコストがかからないため医療費の軽減も期待される。
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