研究課題/領域番号 |
16K01437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療技術評価学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東阪 和馬 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師(常勤) (20646757)
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研究協力者 |
真木 彩花
林 穎
佐藤 建太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNAメチル化 / ナノ銀粒子 / プロテアソーム / ナノマテリアル / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
本研究では、「ナノマテリアルによるエピジェネティック制御」の観点から、ナノマテリアルの物性-生体影響-エピジェネティック制御の連関解析を試みた。その結果、我々の生活に身近な物に使用されているナノ銀粒子が、ヒト肺胞上皮細胞株に対して、1)DNAメチル化率の低下、ならびに、DNAメチル化酵素であるDnmt1の蛋白質量の低下を誘導し、2)Dnmt1発現量の減少には、ユビキチン化の促進によるプロテアソーム分解が関与していることを明らかとした。今後、エピジェネティック制御を介した生体応答について追究することで、新たなハザードの同定と、その発現機序の解明に貢献できることを期待している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、エピジェネティクス制御をも考慮に入れた、ナノマテリアルの安全性評価手法やハザード回避手法の開発へと展開できるものと期待される。また、ナノマテリアルによるハザード発現機構の解明は、有用かつ安全なナノ医薬品の開発支援に資する基盤情報を提供することで、創薬プロセスの効率化に直結し、我が国のナノ医薬品開発を大きく推進させる原動力となる。従って本研究成果は、ナノ安全科学研究とも言うべきものであり、安全な薬物治療による疾病克服を実現し、国民に健康で安全な社会を提供すると共に、ナノ医薬品産業の国際競争力の強化をもたらすと予想される。
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