研究課題/領域番号 |
16K01455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (70295244)
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研究分担者 |
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30325782)
大濱 倫太郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50773008)
宮田 隆司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (80404507)
有馬 美智子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90404508)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 同名半盲 / 視野障害 / 経頭蓋磁気刺激 / 視覚反復刺激 / 複視 / 眼球運動 / 視覚反復刺激療法 / 脳卒中 / 経頭蓋直流電流刺激 / 視覚反復訓練 / 反復経頭蓋磁気刺激 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
45名の同名半盲患者に対し、2週間の視覚反復刺激訓練を行った。急性期、慢性期いずれの患者についても、全視野に対する見える視野の割合で3%以上の改善が、約3割の患者で見られた。視野訓練により、同名半盲が回復する可能性が示唆された。また、複視を有する脊髄小脳変性症患者に、経頭蓋磁気刺激治療を行ったところ、複視が出現する範囲が減少した。運動野への弱い単発刺激が効果的であった。さらに、眼球運動を詳細に計測できる装置を作成し、衝動性眼球運動(サッケード)も含めた眼球運動を計測した。注意障害を有する患者では、反応が遅れ、滑動追従中に突如サッケードを起こし,指標から視線を外してしまうことが観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療手段が限られていた同名半盲について、視野の境界線上の点を頻回に認識する訓練を行うことで、3割程度の患者で改善が見られた。境界部分の視野については、対応する脳部位の神経活動や血流の増加により、改善する可能性がある。また、経頭蓋磁気刺激により、複視の改善が見られたことは、運動野への刺激が、眼球運動に良い影響を与えているためと思われる。その詳細を知るために、高解像度の眼球運動計測装置を作成し、注意障害患者で、衝動性眼球運動(サッケード)を含めた眼球運動の変化をとらえることができた。これらは、今後の視野改善、眼球運動障害の治療に役立つと思われる。
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