研究課題/領域番号 |
16K01522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 広島大学 (2017-2018) 新潟医療福祉大学 (2016) |
研究代表者 |
桐本 光 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (40406260)
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研究分担者 |
大西 秀明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (90339953)
山代 幸哉 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (20570782)
浅尾 章彦 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (40780268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 静磁場刺激 / 非侵襲的脳刺激 / 感覚 / 視覚 / 経頭蓋静磁場刺激 / 半側空間無視 / 視空間認知 / 痛覚 / 誘発電位 / 静磁場 / 一次体性感覚野 / 体性感覚誘発電位 |
研究成果の概要 |
ヒトの頭皮上に強力なネオジム磁石を設置する(経頭蓋静磁場刺激)ことで,皮質の興奮性が変化する.本研究では健常成人に静磁場刺激を行い,以下2点について明らかにした.1)1次運動野に対する15分間の静磁場刺激により,手の背面に行った痛覚神経刺激由来の誘発電位の振幅が低下した.2)側頭葉に対する20分間の静磁場刺激により視空間認知課題の成績が向上した. 以上のことから,経頭蓋静磁場刺激は先行する反復経頭蓋磁気刺激や経頭蓋直流電流刺激に次ぐ,新たなる非侵襲的脳刺激ツールとして有効である可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの一連の研究により,経頭蓋静磁場刺激は健常被験者の感覚情報処理過程を抑制すること,及び,視空間認知機能を改善することを明らかにした.静磁場刺激は,市販の工業製品であるネオジム磁石(約2-3万円)を頭皮上に載せるのみなので,先行する非侵襲的脳刺激方法を比較してはるかに低コストで,施行に特殊な技術を必要としない.よって,一般の医療機関のみならず在宅リハビリテーションにまで幅広く利用できる可能性を秘めている. 現在は,主に脳卒中後の片麻痺や半側空間無視症状に対する臨床介入研究を進めており,従来型の非侵襲的脳刺激法の代替ツールとなり得るか否かの検証を進めていく.
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