研究課題/領域番号 |
16K01530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
前岡 浩 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (00454801)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 痛みの情動的側面 / 慢性腰痛 / 経頭蓋直流電気刺激 / 痛み / 情動 / 治療手段 / 非特異的腰痛 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
痛みの情動的側面に対する治療として、有痛者との信頼関係や情動喚起画像、情動のラベリングにより、脳機能を含めた痛みの情動的側面への有効性を認めた。また、慢性腰痛者に対する経頭蓋直流電気刺激の有効性では、腰痛の程度により結果が異なる可能性が示され、中等度以上の腰痛者では、右一次運動野への刺激で不安の減少、右背外側前頭前野への刺激で腰痛と不安の減少が認められ、背外側前頭前野が痛みの感覚的および情動的側面の鎮痛にともに関与する可能性が示唆された。慢性腰痛の程度が有効な治療部位に影響を与えている可能性があり、痛みの程度の違いによる検討も必要であると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腰痛者の痛みの情動的側面に対する治療法やメカニズムは十分検討されておらず、痛み治療の中でも特に遅れている領域である。今回、痛みの情動的側面に対する治療において、恐怖、嫌悪感、不快といった否定的感情に関与する島皮質の関与が示唆された。また、慢性腰痛者に対する経頭蓋直流電気刺激では、有効性が認められた脳刺激部位が複数あり、腰痛の強度が治療部位に影響を与えている可能性も示されたことは、痛みに対するニューロリハビリテーションの効果や戦略に関する基礎的データの蓄積になり、その意義は大きいと考える。
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