研究課題/領域番号 |
16K01542
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
小林 正義 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (80234847)
|
研究協力者 |
佐賀里 昭
岩波 潤
百瀬 英哉
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | 自動車運転 / 危険認知 / 危険予測 / 手掌部発汗反応 / 前頭前野脳血流動態 / 運転リハビリテーション / 自動車模擬運転 / 脳血流反応 / 模擬運転テスト / 脳血流 |
研究成果の概要 |
模擬運転テストの危険場面と危険予測場面で生じる手掌部発汗反応と前頭前野の酸素化ヘモグロビン濃度(oxyHb)を評価した.ボールや歩行者が飛び出す危険場面では手掌部発汗は増加したがoxyHbは低下し,両反応は強い負の相関を認めた.一時停止前の危険予測場面では,ブレーキ操作の前から顕著なoxyHb増加を認めたが,手掌部発汗の増加は認めなかった.路地で自転車を追越す危険・危険予測場面では手掌部発汗とoxyHbは共に増加した.前頭前野のoxyHb増加は危険を予測する脳機能を反映すると考えられ,模擬運転テスト時のoxyHb測定により被験者の危険予測機能を評価できる可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢ドライバーの運転事故の主要原因は不注意による発見の遅れ(83.5%)であり,違反件数も安全不確認(37.2%)によるものが最も多い(警視庁,2018).これらの事故や違反には加齢による認知機能の低下が関係しており,運転継続の適性評価と事故防止対策が急務となっている.本模擬運転テストは被験者の危険認知・危険予測を生物学的指標で評価する点が独自であり,実用化されれば認知機能の低下が疑われる高齢ドライバーの運転適性,とりわけ危険予測機能を評価するスクリーニング検査として有効である.また,脳卒中後や頭部外傷後などの運転再開を希望する脳機能障害患者の運転リハビリテーションに役立つ可能性がある.
|