研究課題/領域番号 |
16K01563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 秋田大学 (2017-2018) 東北文化学園大学 (2016) |
研究代表者 |
浅野 朝秋 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30550537)
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研究分担者 |
津軽谷 恵 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (50333943)
王 治文 東北文化学園大学, 健康社会システム研究科, 准教授 (60382694)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 回想法 / ライフストーリーブック / 認知症 / ライフレビュー / 個別回想療法 / メモリースライド / インタビューガイド / 語の流暢性 / インタビューシート |
研究成果の概要 |
認知症の方々を対象とした個別回想療法のツールとしての「人生のアルバム」を作成するためのインタビューガイドを開発した.このガイドを使うことで,臨床経験が浅いスタッフでも,ある程度進行した認知症の方からアルバム作成に必要な情報収集が可能になることが確認された. また得られた情報を用いて伝統的な紙版とデジタル版の2種類のアルバムを作成し、それを用いて個別回想療法を4週間実施した。結果,焦燥感に関連する行動心理症状と,重度者における介護負担度の軽減が期待できる知見を得た.加えて,デジタル版の方が,重度の方に対する介護負担度がやや軽減することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デジタルツールを含む「人生のアルバム」を用いた個別回想療法が,重度の認知症の方においても介護負担度の軽減効果を示したことは,新しい知見である. また本研究では,アルバム作成に必要な情報を効率的に収集するための「インタビューガイド」を開発した.これによりアルバム作成に対する障壁が少なくなることが期待できる.このようなアルバムは,回想療法のツールとして活用できるに留まらず,各スタッフ間で認知症を抱えるご本人の背景や価値観に関する情報共有が促進されることを意味する.すなわち,ご本人の尊厳を重視するパーソンセンタードケアに基づく「認知症になっても安心できる社会」の実現の一助となる意義がある.
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