研究課題/領域番号 |
16K01640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
小室 弘毅 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (30551709)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マインドフルネス / 修養 / ソマティック / 身体教育 / 身体性 / 身心一如 / 身体教育学 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、マインドフルネスと日本の修養概念とを重ね合わせることで、日本の教育領域にマインドフルネスを導入するあり方を探ると同時にマインドフルネスの全体像を明らかにした。技法として理解・実践される傾向にあるマインドフルネスの背後にある文脈性や思想性を明らかにし、マインドフルネスを総体として捉え、導入することの重要性を指摘した。大正期にはすでに瞑想技法を中心に据えた教育があったことを指摘し、それを背後で支えた日本の身体文化と肚の概念について明らかにした。日本の身体文化と教育の伝統とを受け皿とすることによって、マインドフルネスを技法としてではなく、総体として導入することが可能となることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、現在流行しているマインドフルネスにおける身体性の欠如という問題点を、日本の身心一如という概念や型、修養といった身体実践に関する研究から指摘したことにある。また、国内外のフィールドワークから、技法として理解・実践されているマインドフルネスの、その背後にある文脈、思想の重要性を浮かび上がらせたところにある。さらには大正期に流行した修養健康法という身体を対象にした健康法でありながら同時に人格形成のための修養法でもあった実践に焦点を当て、それを背後で支えている「肚=人格性」という日本のからだ言葉文化が、マインドフルネスを日本の教育に導入するに当たっては鍵となることを指摘した点にある。
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