研究課題/領域番号 |
16K01729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 北翔大学 |
研究代表者 |
井出 幸二郎 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (00526783)
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研究分担者 |
沖田 孝一 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (80382539)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 脳血管 / 低酸素 / トレーニング / 有酸素運動 / 脳血管拡張反応性 / 全身持久力 / 高炭酸ガス / 近赤外線分光法 / 脳血管反応性 / 高炭酸ガス血症 / 二呼吸法 / 有酸素性作業能力 / 心臓足首血管指数 / 生理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高齢者において血管の拡張機能が身体トレーニングにより改善するか否かを明らかにすることであった。低酸素吸入により体内を一時的に低酸素状態にさせ、脳血管の拡張反応により血管の拡張機能を評価した。服薬していない中高齢者を対象とした研究においては、脳の血管拡張反応性は、年齢による補正後、全身持久力と相関する結果が得られた。また、高齢者において、脳の血管拡張反応性は、年齢及び身長による補正後、筋肉量と相関する結果が得られた。しかし、3か月間の有酸素性トレーニング後、脳の血管拡張反応性は変化せず、脳の血管の拡張機能が身体的なトレーニングにより改善することを証明することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メタボリック症候群のように好ましくない生活習慣により動脈硬化が引き起こされ、認知症に関与していることが示唆されている。本研究では低酸素を用いて脳の血管拡張反応性を評価し、全身持久力や体組成との関連性を検討し、さらに有酸素性トレーニングによる効果を検証した。その結果、服薬していない中高齢者においては、低酸素に対する脳の血管拡張反応性は全身持久力や筋肉量と相関関係が認められ、好ましい生活習慣の継続がしなやかな脳血管を作る可能性が示された。一方、低酸素に対する脳の血管拡張反応性に対する短期的なトレーニングの効果は認められず、好ましい生活習慣を若年者から始め継続することが重要であると考えられる。
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