研究課題/領域番号 |
16K01827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 埼玉大学 (2018-2019) 名古屋市立大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
西尾 尚美 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (80513457)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | GADD34 / インスリンシグナル伝達系 / 老化 / Insulin/IGF1レセプターシグナル伝達 / 肝臓 / Insulin/IGF1レセプターシグナル伝達系 / 脂質合成 / シグナル伝達 / 代謝 / 脂質 / 糖 |
研究成果の概要 |
本研究では、GADD34遺伝子欠損(KO)マウスやKO MEF細胞ではインスリンシグナル伝達系が亢進しており、加齢や細胞老化とともにインスリン抵抗性を示すことから、GADD34はインスリンシグナル伝達系を介して老化の抑制に働いている可能性が明らかとなった。さらに、KOとWTで細胞膜タンパクであるcaveolinやCavin1(PTRF)の発現量が異なることが観察され、GADD34が加齢とともに変化する細胞の膜構造に関連して、膜に存在する受容体からのシグナル伝達系を制御する可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、GADD34は小胞体ストレス時の機能が主に報告されてきたが、本研究で、小胞体ストレスのみでなく、細胞膜に刺激が入った時、細胞膜あるいはその近くで作用し、各受容体からのシグナル伝達系を制御することで、老化に伴う細胞構造や代謝の変化に影響し、細胞老化や個体老化を制御している可能性が明らかとなった。このことから、GADD34の老化抑制メカニズムが、今後、老化や老化関連疾患発症の予防や治療を行うための新たな知見となる。
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