研究課題/領域番号 |
16K01839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
西槇 貴代美 日本医科大学, 先端医学研究所, マネジメントサポート・スタッフ (00465345)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 水素 / 免疫細胞 / 酸化ストレス / 酸化還元 / 炎症 / 脂質酸化 |
研究成果の概要 |
水素分子は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、代謝促進作用、細胞死抑制作用などの多彩な効果を有する。我々はこれまでの研究で、これらの多彩な効果は水素分子が様々な遺伝子発現を制御することで生じることを報告した。生体膜脂質は、酸化されると遺伝子発現制御を行う様々なメディエイターを生じる。本研究ではこの生体膜脂質に着目し、水素分子が炎症の際の細胞膜脂質ラジカル連鎖反応に介入し、脂質メディエイターを改変することで炎症に関わる遺伝子発現を制御することを明らかにした。また我々が開発した酸化ストレスモニタリングマウスを用いて、ex vivoで水素分子の抗炎症作用を解析する実験系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素研究は、世界中の幅広い領域で進められ、この10年で水素の医療への応用研究が精力的に行われるまでになった。我々は、ApoE4を保持する高齢者において1年間の水素水引用で、MCIの低下が優位に抑制されることを報告した(Nishimaki,K.,他、Current Alzheimmer Research.. 2018)。水素予防医学の発展は、健康寿命を延ばすことにつながり、超高齢化社会を迎える我が国において、その社会的意義は大きい。さらに水素分子の遺伝子制御メカニズムの一端が明らかになったことで、今後の水素医療の発展が期待される。
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