研究課題/領域番号 |
16K01843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
浜田 拓 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00466294)
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研究分担者 |
林 達也 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00314211)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 上り坂 / 歩行 / 脳 / 乳酸 / BDNF / 脳由来神経栄養因子 / 上り坂歩行 / グリコーゲン / モノカルボン酸輸送担体 / 低強度 / 上り坂運動 / 乳酸産生量 / 骨格筋 / モノカルボン酸 / 疲労 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、上り坂歩行運動が脳内のモノカルボン酸(MCT)代謝を活性化させる効果とその因子を検証することであった。実験は雄性SDラットを対象に実施した。上り坂歩行群にはトレッドミル傾斜を40%、分速13 mに設定して負荷させた。上り坂歩行は、血中乳酸濃度が上昇し、速筋のグリコーゲンが減少した。さらに、MCT2発現を検討したところ、上り坂歩行群では、時間依存的に増加する傾向が見られた。脳のBDNFにおいては、時間依存的に増加したが、乳酸はBDNF発現増加の因子とはならなかった。以上の結果から、上り坂歩行運動は、速筋を動員して、脳内の乳酸代謝に加えて、BDNFを増やす効果が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歩行のような軽運動や乳酸性閾値付近での中強度運動は記憶や注意・判断力など、認知機能を高めることが実証されてる。本研究で着目した上り坂を利用した短時間の歩行運動は、平地運動と比べて速筋を動員して、糖質を優先的にエネルギーとするため、短時間の上り坂・歩行運動でも、脳の乳酸代謝を活性化できると考える。低体力者や長時間の運動が実施できない高齢者に対して、上り坂を利用した歩行運動プログラムの開発につながる可能性がある。
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